2019/4/23

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外壁塗装の後悔しない業者選びは見積もりから!見積書でチェックすべき3つのポイントとは?

工事費用は高額になり、煩雑で、失敗したり悪徳業者に騙されたりするリスクもある…外壁塗装リフォームをそんなふうにネガティブに捉えている人は少なくないかもしれません。

 

外壁塗装リフォームを成功させるためにまず重要なのは優良な塗装業者を選ぶことです。

 

この記事では外壁塗装業者を選ぶ上で重要なポイントになる、見積書の見分け方について解説します。

 

外壁塗装の見積もりを取る方法

 

外壁塗装を検討している施主はまず、どの業者が・どんな工事を・どのくらいの金額で行ってくれるのかを知らなければなりません。

 

外壁塗装を依頼する業者を選ぶ上で必要な情報を得るためには、ほとんどの塗装業者が無料で行っている「無料見積もり」を依頼することが必要です。

 

見積もりの基本は“相見積もり”

施主が複数の外壁塗装業者からどの業者と本契約に進むかを決める際にはそれぞれの業者に見積もりを提出してもらい、それら提出された見積書を比較検討することができますが、これを「相見積もり(あいみつもり)」といいます。

 

消費者は常に自分にとって最適な塗装業者と契約する権利がありますので、「複数業者に相見積もりを依頼するのは失礼ではないか」と考える必要はありません。

 

誠意のある営業をしている業者や自社の工事価格やクオリティーに自身を持っている業者は、自らすすんで施主に相見積もりを進めることもあります。

 

自分で複数業者に相見積を依頼する場合

見積もりは貴重な判断材料になるとはいえ、できるだけたくさんの業者に依頼すればいいというわけではありません。

 

業者選びにかかる時間や手間を可能な限り抑えるためには、まずは自分でできる情報収集を行なうことから始めてみましょう。

 

見積もりを依頼する塗装業者をどのように選べばよいか

外壁塗装では工期中、塗装職人に現場に通ってもらう必要がありますので、あまり遠くにオフィスや営業所のある業者ではなく、近隣エリアで営業している業者から選ぶと良いでしょう。

 

インターネットで近隣の業者を検索する際は都道府県だけでなく市町村名や区名などと合わせて

「外壁塗装 〇〇市 □□区」

と検索すれば、近隣にいくつもの塗装業者が見つかるはずです。

 

近くの業者に依頼できれば、実際に施工してもらった後のアフターサービスや無料定期点検も受けやすくなるかもしれません。

 

近隣エリアで多数の塗装業者が営業している場合は、業者のホームページをよく観察して、信頼できそうな業者を何社かピックアップします。

 

ホームページを調べる際は

・創業年や設立年が古く、長年の経験を持つ業者か

・近隣エリアで十分な件数の塗装実績を持つ業者か

・施工例を掲載しているなら、自分が塗装したい物件と同じ規模の塗装工事をどのくらいの金額で受注しているか

などに注目してみるとよいでしょう。

 

何社くらいに見積もりを依頼するのが適切か

相見積もりは決して業者に対して失礼な方法ではありませんが、あまり多くの業者に見積もりを依頼するのは賢明ではありません。

 

多くの業者に依頼する場合にも最終的に選ぶのは一つの業者ですから、大量に見積もりを依頼すればそれだけ多くの業者にお断りの連絡を入れなければならなくなります。

 

また、見積もりは基本的にどの業者も無料で行ってくれますが見積もりのために実際に現場を訪れて外壁の面積を実測し、適切な塗料を選定するなどの作業には非常に時間と手間がかかります。

 

業者側の感情にも配慮して、依頼する前に自分で十分な情報収集を行なったうえで3社程度に選択肢を絞ってから相見積もりを行なうのが賢明でしょう。

 

一括見積もりサイトを利用する場合

外壁塗装業者に直接見積もりを依頼する以外にも、「一括見積もりサイト」を利用するという方法があります。

 

一括見積もりサイトは仲介業者が提供しているインターネット上のサービスで、仲介業者は提携している全国の多数の業者の中から、どこを塗装したいか・どんな塗料で塗りたいか・予算はどのくらいかなどの消費者の求める条件に合った業者を選定して紹介するという仕組みになっています。

 

一括見積もりサイトを活用すれば、

・消費者が業者に個別に連絡する手間が省ける

・お断りの連絡も仲介業者が行ってくれる

というメリットがありますが、

 

・仲介業者が紹介した塗装業者から多数電話がかかってくることがある

・最終的な見積もりは実際に現場に訪れて塗装面積などを実測してもらった上で出してもらわなければならない

という側面もあります。

 

また十分注意すべき点として、一括見積もりサイトを装った詐欺サイトも存在します。

 

そのような悪質なサイトに電話番号・住所・メールアドレスなどを入力してしまうと個人情報が盗まれ、悪徳業者からのしつこい営業電話が来たり架空請求の被害にあったりするおそれもあります。

 

一括見積もりサイトを利用する際には、運用しているのが実在して信頼の置ける会社であることをしっかりと確認するのを忘れないようにしましょう。

 

外壁塗装を検討する時に理解しておきたい見積もりの項目の意味

 

外壁塗装の見積書は専門用語が多く素人が見てもわかりにくいため、わかりやすい金額部分だけを見て見積もりの良し悪しを判断しがちかもしれません。

 

しかし各項目の意味を少し理解しておけば、見積もり全体をもっとよく理解できるようになります。

 

見積書に記載されている項目は、どんな業者が作る見積書でも基本的には下記のような構成になっています。

 

・架設足場設置工事

高所作業も含む外壁塗装工事を安全かつスムーズに進めるため、建物の屋根をすっぽり覆う高さまで足場が設置されます。

 

最も広く利用されている足場は設置と撤去が簡単なくさび緊結式足場(「ビケ足場」としても知られる)で、その他にも足場設置のための十分なスペースがない場合は単管ブラケット足場や単管足場などが使用されます。

 

足場の工賃は足場架け面積と言われる面積を基準に算出され、多くの外壁塗装の見積もりで足場費用は全体の金額の30%ほどになります。

 

・飛散防止ネット・養生

設置された足場に、塗装時に近隣に塗料が飛散しないように飛散防止ネットと呼ばれるものが張られます。 また塗料が家屋の窓ガラスや玄関ポーチなど塗装しない部分にかからないように養生シートやマスキングテープで覆う作業を「養生」といいます。

 

これらの飛散防止ネット設置や養生の費用は、上記の「仮設足場設置工事」に含まれることもあれば、「養生一式」として別項目に記載されることもあります。

 

・高圧洗浄

塗料がしっかりと壁面に付着するよう、邪魔になる壁面の汚れやカビ・藻などを専用の高圧洗浄機で洗い流します。

 

塗装面積を元に費用が計算され、高圧洗浄に使用する水道代は施主負担になります。

 

・下地調整

塗装する前に、塗料でカバーしきれない外壁材のひび割れを補修したり、金属部分があればサビを落とす「ケレン作業」が行われたりします。

 

メートルや平米などの単位で計算するのが難しいため、見積もりには「下地調整一式」と記載されることもあります。

 

・シーリング工事(コーキング工事)

シーリング工事は外壁材の継ぎ目や、外壁材と窓サッシの間などにある隙間に樹脂製のシーリング材(コーキング材とも言われる)を充填する作業です。

 

既存のシーリング材が劣化していなければシーリング材を上塗りする「増打ち」、劣化していれば既存のシーリング材を撤去して新しいものを充填する「打ち替え」が行われ、打ち替え工事のほうが高額になります。 シーリング工事はメートル単位で計算されます。

 

・下塗り

メインの塗料が壁面にしっかりと密着するようにまずは下塗り材(シーラー、フィラー、プライマーなどと呼ばれる)が塗布されます。

 

見積書では塗装面積を元に計算され、どんな製品を使用するかは外壁材の種類と中塗り・上塗りに使われる塗料の種類に応じて選択されます。

 

・中塗り・上塗り

最終的な仕上がりとなる塗膜を形成する塗料で、シリコン塗料・フッ素塗料・断熱塗料など施主の希望する性能・品質のものを任意に選ぶことができます。

 

高品質なものほど高額になりますがその分耐用年数が長くなり、頻繁に外壁塗装リフォームを行わずにすみます。 費用は塗料の平米単価と塗装面積を元に計算されます。

 

見積書が適正かどうかをチェックする3つのポイント

 

見積書は、実は難解なことが書かれているわけではありません。 業者から見積書を受け取ったなら、特に下記の3つのポイントを確認してみましょう。

1. 見積もり額が適正相場の範囲内か

見積書を比較する際にまず見積もり金額に目が行くのは自然なことですが、見積り金額を安くしてくれるのが良い業者であるというわけではありません。

 

外壁塗装にはおおよその適正相場というものが存在するので、見積もり金額は適正相場と比較して妥当な範囲内で安いか、サービス内容の充実度に比べてお得感がある見積もりを出してくれるのが優良な塗装業者であると判断できます。

 

近隣エリア営業している塗装業者のホームページやチラシに掲載されている施工事例から、自分が塗装したい物件の広さや築年数、塗装に使用したい塗料などが類似している施工事例の金額をよく観察すれば、自分が住んでいる地域での外壁塗装の適正相場がいくらぐらいなのかがわかります。

 

安すぎる請求や大幅な値引きには要注意

高すぎる見積もり金額は論外ですが、安すぎる見積もりにもリスクがあります。

 

適正相場に比べてあまりにも安すぎる金額で工事契約を結ぶと、3回塗りのところを2回しか塗らなかったり、塗料をメーカーが規定するよりも薄く希釈したりするなど施主からは見えない部分で手抜き工事を行われてしまう可能性もあります。

 

また、「キャンペーン割引」として数十万単位で値引きを行っている見積もりも簡単に信頼しないようにしましょう。

 

はじめから適正かつ綿密に計算した見積もり金額からは大幅な値引きを行なう余地は無いはずですし、大幅な値引きで魅力的に見せていても、結果的に値引き後の金額が適正価格に比べるとだいぶ割高になっているというケースもあります。

 

見積額が相場よりも高くなってしまうケース

工事を依頼する側からすればなるべく安く工事を行いたいと考えるのは自然なことですが、外壁塗装を行なう物件の状態によってはどうしても見積もりが相場より高額になってしまうことがあります。

 

たとえば、築年数が長くて外壁材の損傷が激しければ補修にかなりの費用をかけなければなりませんし、壁面にカビや藻が広範囲に発生していれば高圧洗浄は水道水ではなく高額な洗浄剤を使うバイオ洗浄で行なう必要があります。

 

また、建物の形状が複雑で設置する足場の面積が広くなる場合にも、面積的には同じ規模の他の物件よりも見積り金額が高くなることがあります。

 

2. 数量が正確か

塗装業者から見積もりを受け取ったなら、見積書に記載された項目ごとの「数量」の部分もしっかり確認するようにしましょう。

 

外壁塗装の見積書における数量は、

  • 塗装面積→「㎡」
  • 足場架け面積→「㎡」
  • シーリング工事→「m」
  • 飛散防止シート→「枚」
  • 雨戸・戸袋→「枚」

など、必要とされる資材や作業の量を、面積・長さ・個数・枚数などの単位に従って計算したものです。

 

正確な見積もりは、作業員が現場に来て巻き尺やレーザー距離計などを使って面積や各部の長さなどを実際に測定した上で計算されなければなりません。

 

きちんと計算されているべきところを「〇〇工事一式」などとまとめて表記している場合は正確に計算された見積書ではない可能性があります。

 

「養生」や「雑費」「諸経費」など、細かく分けずにまとめられる項目もありますが、基本的にそれらが高額になることはありません。 もし「雑費」や「諸経費」などが高額になっている場合、細かな内訳を記載してもらえるよう業者に依頼してみましょう。

 

3. 品名が明記されているか

シーラー(下塗り塗料)や上塗り塗料、シーリング材などは使用する製品によって品質が大きく異なります。

 

例えば上塗り材の項目に「シリコン塗料」とだけ表記されていても、シリコン塗料の中にも様々な種類があり相場価格や耐用年数に大きな差があります。

 

信頼できる見積書には、項目ごとに

例)

  • 「下塗り(ソフトサーフ)」
  • 「上塗り(一液性セラミシリコン樹脂塗料)」
  • 「軒天(ケンエース)」

のように、使用する予定の製品名まで記載してありますので確認してみましょう。

 

まとめ

業者が提出する見積書は失敗しない業者選びのための非常に重要な判断材料になります。

 

業者から見積書をうけとったなら、ざっと目を通すだけでなくポイントを抑えてよくチェックしてみましょう。

 

きっと望み通りの工事をしてくれる業者を選ぶためのヒントをたくさん見つけられるはずです。

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